1. 敦賀駅で乗継が必須
2024年3月16日に北陸新幹線金沢駅~敦賀駅間が延伸開業した。福井県の各所から首都圏まで乗換することなく1本で移動できるようになり、大変便利になった。ただ、関西・中京方面から福井・金沢方面へ移動する場合、敦賀駅で乗換(特急列車⇒新幹線)が必要となった。従来であれば、特急列車で1本で移動できただけに、関西~北陸間を頻繁に移動するユーザーからしてみれば、やや不便になったであろう。
そんな中、敦賀駅で少しでもスムーズに乗継出来るよう、JR西日本からチケットレスの切符が発売された。今回はそのチケットについて紹介する。
2.e北陸乗継チケットレス
北陸新幹線と特急サンダーバードを乗り継ぐ場合、従来であれば紙のチケットや「新幹線 e チケットサービス」と「在来線チケットレスサービス」の商品を別々に予約する必要があったが、今回新規に設定された「e北陸乗継チケットレス」は、e5489サービスから1回の操作で予約が可能となり、各個人が所有するICOCA等の交通系ICカード1枚(モバイルICOCA等も可)で、乗継が可能となる。
具体的に、大阪駅から福井駅までサンダーバード+新幹線で移動する場合、まず大阪駅でICOCAを改札機にタッチして特急サンダーバードで敦賀駅まで乗車。敦賀駅で下車後、2階の乗換コンコースへ移動し、新幹線乗換改札にてICOCAを改札機にタッチして、新幹線ホームへ向かう。その後新幹線で福井駅まで移動し、福井駅改札でもICOCAをタッチして、改札を出場。つまり、大阪駅から福井駅までICOCA1枚でシームレスに移動できるのだ。
大阪~福井間の発売額は4,290円で、別途大阪~敦賀間のICチャージ2,310円が加算され、合計6,600円で販売される。ICチャージ2,310円については、ICOCAから引き去られるため、事前にチャージが必要となる。
3.さいごに
ICOCA1枚で、敦賀駅での乗継および関西~北陸間においてシームレスに移動が可能となる。これまでのような改札機で紙チケットが詰まるようなトラブルや複数のチケット商品を購入するといった手間が省け、大型連休など繁忙期において重宝される商品となるだろう。またチケットレス乗車のユーザーが増加すれば、改札機での混雑やトラブル等が減り、駅構内の混雑緩和、さらに乗継列車への乗り遅れ等も軽減されると期待される。